ナンパ野郎の回想

ナンパ野郎が通りを流しながら綴っていきます。

理由があれば

知人の女性が婚約した。
彼女に相手の男性との出会いについて問う。
「旦那さんと何処で出会ったの?」
「行きつけのバーで〜〜」

同席していた男性が話を遮るように切り出す。
「あぁ、バーナンですね!」
確かにそうだと思ったがすかさず彼女が返す。
「いえいえ、お互いその店の常連で、たまたまお店のオーナー通じて顔見知りになって〜〜」
流れというものがあり、経緯はナンパほど唐突ではないのだと言う。

「オーナーもそこにいたのかも知れないですが、それ完全にバーナンじゃないっすか〜(笑)」
「え?違いますよ〜!ナンパではないです!」


バーでもクラブでもストリートでも垢の他人に声を掛ける行為はナンパだと思うのだが、そんな場で出会ったからといってきっかけはナンパには限らないようだ。
ナンパだと指摘されると「それは違う」と否定したくもなるのだと。
「見ず知らずの相手にノコノコと付いて行ったり、気を許すなんてことはしない」そんな自負が働くのだろうか。

微妙なニュアンスの違いではあるがここに微妙な盲点が隠れている。
似たような状況にあれど、捉え方さえ変われば人の判断の拠り所や行動なんてものは意図せぬ内に変わり得るということ。

相手に理由さえつけば、同じ会話でも結果が異なること可能性がある。
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